こちらはイチケンが開発したFlexiGlowの紹介および使い方のページです。
使い方や詳細なデータはもちろん、今後バージョンアップや耐久試験を行った際などは随時更新していきたいと思いますので、実際に購入いただいた方、また、これから購入しようか悩んでいる方の参考としていただけましたら幸いです。
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FlexiGlowのつかいかた
基本的な配線方法
基本的にはLED側を狭い場所を通してイルミネーションさせたい部分に仕込んだ後、ある程度スペースに余裕のある裏側の部分で、ある程度の太さのリード線から簡単にはんだ付けする使い方を想定しています。上の参考画像では少し太めの24AWG(直径0.5mm)を使用しています。
チップLEDを配線に直接はんだ付けする場合と比較してFlexiGlowははんだ付けがカンタンになります。
注意点としてFlexiGlowには抵抗が実装されていません。必ず外部抵抗でLEDに流れる電流を制限してください。特にLEDの取り扱いに慣れていない方は本ページ内 #適切な抵抗値の計算方法 と、#抵抗の選定に必要な定格の情報 について必ず目を通してください。
過電流でLEDを破壊した場合、イチケン側では一切のサポートは出来ません。(ただし、適切な周辺回路に繋いでも一切光らないなど、初期不良がありましたらAmazon経由でご連絡ください。対応致します。)
フレキシブルケーブル部を折って使う方法
FlexiGlowでは狭いところや細い箇所を取り回すために、LEDチップを縦型に実装しています。しかし工作物に埋め込む際などにどうしても横向きで配線を出したい事などあるかと思います。
しかしご安心ください。FlexiGlowではそのフレキシブルケーブルの耐久性から180°の折り曲げに耐性があり、以下のように二回折り曲げることでT字型として使用することが出来ます。
詳しい折り曲げ手順や、その他の応用例については本ページ下部 #L字・丁字型にして使う方法 でも紹介していますので、ぜひご覧ください。
フレキシブル基板を試用したFlexiGlowでは、リード線とは違い数十回レベルでの折り曲げ耐性と母材由来の引張耐性があります。その見た目の細さとは裏腹にグッシャグシャに扱っても断線することはありません。
注意事項
- それぞれの耐久度合いについてはイチケンの環境で確認できている範囲のご案内です。すべての使用状況において動作を保証するものではありません
- 必ず外部抵抗を接続して使用してください。なお、FlexiGlow本体の配線抵抗は1.4Ω前後です
- 初期ロットでは一部折り曲げに弱い箇所があります。必ず #折り曲げ時の注意事項 に目を通してから折り曲げてください
スペック表
寸法
LEDの定格
FlexiGlowで使用されているチップLEDの主なスペックは次のとおりです。
白 WHITE
定格電力 [Pd] | 順電圧 [Vf] | 定格順電流 [If] | ピーク順電流 [Ifp] |
---|---|---|---|
80 mW | 2.6 – 3.0 V | 25 mA | 100 mA |
電球 AMBER
定格電力 [Pd] | 順電圧 [Vf] | 定格順電流 [If] | ピーク順電流 [Ifp] |
---|---|---|---|
80 mW | 2.8 – 3.0 V | 25 mA | 100 mA |
赤 RED
定格電力 [Pd] | 順電圧 [Vf] | 定格順電流 [If] | ピーク順電流 [Ifp] |
---|---|---|---|
55 mW | 1.8 – 2.1 V | 25 mA | 70 mA |
青 BLUE
定格電力 [Pd] | 順電圧 [Vf] | 定格順電流 [If] | ピーク順電流 [Ifp] |
---|---|---|---|
75 mW | 2.6-2.8 V | 30 mA | 100 mA |
適切な抵抗値の計算方法
FlexiGlowは様々な制御回路に接続できるように、あえて抵抗は実装していません。このため、外部に抵抗を接続してLEDに流れる電流を制限する必要があります。
LEDの抵抗値計算
LEDを光らせる際に必要な抵抗値の計算方法は次のとおりです。
LEDに接続する外部抵抗 \(R\) は以下の式で求めます。
$$R = \frac{V – V_f}{I}$$
\(V_f\)はLEDの順方向電圧, \(I\) はLEDに流す電流、 \(V\)は電源電圧です。
\(I\) を5mA程度流せばかなり明るく光ります。 通常は1mA程度流せば十分です。
電源には5V以上の電源の利用を推奨しています。例えば9V電池(006P)を用いて \(V_f\) が3 [V]のLEDを1 [mA]で光らせる場合、以下のような計算となります。
$$R = \frac{9 V – 3 V}{1 \times 10^{-3} A} = \frac{6 V}{1 \times 10^{-3} A} = 6 kΩ $$
その他
- 定電流回路やCRD等を使用する場合はLEDが焼損しない電流値に設定してください
- 計算した抵抗値はあくまで理論値です、近い値かつやや大きめの値の抵抗を使用するようにしてください
- LEDの最大定格を超えないようにしてください
その他の使い方 / 応用例
I字型をL字/丁字型にして使う方法
先にも少しだけ紹介しましたが、FlexiGlowではそのフレキシブル基板由来の丈夫さから折り曲げて使用することが出来ます。そのなかでも、ここでは丁字の状態にして組み込む際の手順について紹介します。
一度LEDのすぐ外側で180°折り曲げた後、今度はどちらの方向でも構いませんので90°さらに折り曲げます。フレキシブル基板の取り回してとしてはよくある使い方になりますが、比較的フラットな状態を維持したままLEDのチップに対して垂直に取り回すことが出来ます。
工作物の埋め込みたい場所/光らせたい場所から横方向に取り回す余裕がなくても垂直に配線を出すことができ、また、フレキシブル基板ですのでリード線を2本取り回すよりもさらに薄い隙間を通す事ができるなど、これまでにない特徴をFlexiGlowは持っています。
なお、初期ロットでは折り曲げの際に注意点があります。発売当初にお買い求めいただいた方は、ページ下部 #折り曲げ時の注意事項 も合わせてご確認下さい。
ハサミで切って使う
FlexiGlowの構造は薄い銅箔とカプトンテープの貼り合わせなのでハサミで簡単に切断できます。
このため、「パッドの部分がもっと小さい方が取り回ししやすい」や「銅線を直接接続するのでこんなに幅はいらない」場合ははんだ付け部分をカットして使うことも出来ます。
直接基板にはんだ付けする
フレキシブル基板の薄さを活かして基板からFlexiGlowを直接生やしたいときにはハンダブリッジをすることで簡単に実装できます。この場合ははんだ付けパッドの端面が現れるように、パッド部分を半分程度切断します。
折り曲げ時の注意事項
こちらの折り曲げ時の注意事項につきましては既に問題点を克服した改良型が販売されていますので、初期バージョンを購入された方のみご参考にして下さい。
初期バージョンではLEDチップ周辺の折り曲げ耐性が低く断線する場合があります。下記画像のように、LEDチップのはんだ付け部からは1mm程度隙間を空けて折り曲げるようにしてください。(現在補強を追加した改良版を製造中です)
工作例など(現在用意中)
こちらでは随時作例などをアップしていければと思っています。何か「コレだ!」という案や作品などが出来ましたら、お気軽にLINEやTwitter(X)でイチケンまでお寄せいただければ幸いです。
【更新履歴】
2023/12/14 : 本文を新しいものに差し替えました
2023/12/15 : 一部画像と文章の差し替えを行いました
2024/02/01 : 改良型および新色についての記載と一部画像の差し替えを行いました
2024/02/29 : 寸法図を追加しました
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